今さらですが、今年も八事山興正寺さまのお茶室・竹翠亭でお雛様の展示がありました。
当会からお雛様をお貸しし、竹翠亭スタッフさんたちによるしつらえも交え、奥深い展示となりました。お越し下さったお客様、ご協力いただきました皆様へ、厚く御礼申し上げます。
↑人形工房ほうこさんのお雛様と張り子に乗った御所人形です。
↑株式会社人形堂さんのオシドリの木目込み人形。竹翠亭スタッフさんによる見立ての曲水の宴に。
↑大西人形本店より、木目込の三段飾りと京雛を。
今年は、ある程度「きちんと飾りたい」というお願いで、やや遊び要素は少なめにしました。
現地では掛軸とお庭からつながる曲水の宴の話。
隣に立てていただいた百人一首の屏風からは、お雛様の足元の台座のお話。
雛道具のお膳の蓋の話や、「桃紅柳緑」の話など。
「見立て」「室礼」の基本となる部分が伝承されにくくなっている昨今に、きちんと飾ることで伝えられる様々な伝統を盛り込みました。
お雛様の足元が板敷きになってはいけませんし、雪洞、造花にも、元来は実に多様なお話が盛り込まれています。遊び心と整える心のバランスを見ていただきました。