八事山興正寺様お茶室・竹翠亭での雛祭り

今さらですが、今年も八事山興正寺さまのお茶室・竹翠亭でお雛様の展示がありました。

当会からお雛様をお貸しし、竹翠亭スタッフさんたちによるしつらえも交え、奥深い展示となりました。お越し下さったお客様、ご協力いただきました皆様へ、厚く御礼申し上げます。


↑人形工房ほうこさんのお雛様と張り子に乗った御所人形です。

 

↑株式会社人形堂さんのオシドリの木目込み人形。竹翠亭スタッフさんによる見立ての曲水の宴に。



↑大西人形本店より、木目込の三段飾りと京雛を。


今年は、ある程度「きちんと飾りたい」というお願いで、やや遊び要素は少なめにしました。


現地では掛軸とお庭からつながる曲水の宴の話。

隣に立てていただいた百人一首の屏風からは、お雛様の足元の台座のお話。

雛道具のお膳の蓋の話や、「桃紅柳緑」の話など。

 

「見立て」「室礼」の基本となる部分が伝承されにくくなっている昨今に、きちんと飾ることで伝えられる様々な伝統を盛り込みました。


お雛様の足元が板敷きになってはいけませんし、雪洞、造花にも、元来は実に多様なお話が盛り込まれています。遊び心と整える心のバランスを見ていただきました。



Sechie ~節会~

Sechie ~節会~

「節会」とは、季節の変わり目・節句の日に行われるお祝いや宴のことです。日本文化の見直しがさけばれている近年にあって、節句という季節の伝統行事は少子化や生活環境の変化などの影響で家庭から姿を消そうとしています。日本古来からの美しい伝統行事を現代の暮らしに合わせて提案をする試みを始めました。展示会やセミナー、イベント等を通じて、四季折々の日本の文化を多くの方に楽しんで頂けると幸いです。

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