コラム「節句を祝う」

 お節句品を扱っていてお客様から「どうやってお祝いしたらいいの?」と訊かれることがあります。確かに。疑問に思われるのももっともです。私たちは「お人形を飾っておしまい」はやめて欲しいと思っています。

 先月のセミナーで話した内容から説明させて頂きます。

 まず、お節句の雛人形・五月人形は持ち主さんのお守りであり厄除けの形代(かたしろ)です。形代にはお供えがいります。これは、お雛さまでいえば菱餅やひなあられ。端午の節句でいえば柏餅や粽。こうしたお菓子などの他にお花を活けても大丈夫です。お人形や鎧兜と一緒に飾って、一年の無事を感謝します。次に、お祝いの席です。お節句の日は「ハレ」の日ですので、お赤飯や鯛などでお祝いをします。大人はお酒ですね(^^)クリスマスにケーキを食べてシャンパンを開けるようなものです。

 この、「形代・お供え・宴席」が基本のワンセットです。

 さらに菖蒲湯に浸かったり、歌を歌ったりということが出来れば最高ですね!

 昔は家庭も人数が多く、みんな集まって食事をすればそれなりの宴会になって、子供にとっても楽しい時間を過ごせたのでしょうが、今は家族の人数が少ないので家庭で「お祝いモード」を作るのが難しいですよね。美味しいケーキや家族写真を残しておくだけでも思い出作りになって良いのかもしれません。


 さて、人形屋界隈では雛祭り商戦も始まり、色々なお人形屋さんが「インテリアにお洒落に飾る」お雛さまを謳い始めています。ただお洒落にするだけじゃなくて、ちょっとしたワンアクションを取り入れることでもっと深くお節句を楽しめます。私も面倒がらずに「丁寧な暮らし」を目指したいものです。

大西

Sechie ~節会~

「節会」とは、季節の変わり目・節句の日に行われるお祝いや宴のことです。日本文化の見直しがさけばれている近年にあって、「節会・節句」という季節の伝統行事は少子化や生活環境の変化などの影響で家庭から姿を消そうとしています。日本古来からの美しい伝統行事を、現代の暮らしに合わせて提案をする試みを始めました。四季折々の季節を楽しみながら伝統の「もの・技術・こころ」を多くの人に見て頂けると幸いです。

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